アート・アーティスト

「GUITARHYTHM」

『GUITARHYTHM』。

『GUITARHYTHM』は、文字通り
「GUITAR」と「RHYTHM」を組み合わせた、布袋さん独自が作り上げた造語。

『GUITARにはRHYTHMが命。リズムにキレがないGUITARISTはダメだ』
と言うコンセプトが込められており、
そして、「GUITAR主義=GUITAR-ISM」と言う言葉も隠されてる。

このあたりのセンスが本当に素晴らしい。
幾何学模様のguitar、所謂「G柄guitar」と言い、
並みのアーティストでは思いつかない創造力、創造性。
この観点から「卓越した存在、真のアーティスト」であることが伺えます。

BOØWY解散後に発売された記念すべき1stアルバム。

BOØWY解散後、88年10月にリリースされた記念すべき1stアルバム『GUITARHYTHM』

一曲目の「Legend of Future」
から始まり、
「A DAY IN AUTUMN」で終わる全11曲。

どの曲もとっても魅力的。

アルバムジャケットも素敵だし、
全アルバム作品の中で「このアルバムが一番好き!」と言うファンも多い。

G柄guitarを抱えた一輪の薔薇

そして、その全収録曲を映像化すると言う、
並ならぬ意気込みを感じさせてくれる、Video(DVD)版「GUITARHYTHM」。

MV集と言うよりかは、
“アルバム「GUITARHYTHM」の映像化”と言った方が妥当か。

一曲目から、いきなり印象的な「Legend of Future」。

灼熱の太陽の下、カラカラにひび割れた砂道の上を
G柄guitarを首に下げながら元気なく歩き進める一輪の薔薇。

遠くに光るその先を見ると、そこにはオアシス…ではなく、
なんと、グラスに入ったワインが…!

ワインを飲み干し、活力を取り戻していく一輪の薔薇。

「疲れ切っていながらも、常に前に向かって歩き続ける一輪の薔薇。
誰もがあの薔薇であり、
そして、あのワインは誰にとってもスペシャルなモノなんだ。」

あのシーンを私は勝手にそう解釈しています。

宝箱から飛び出した!?楽曲たち

実写とアニメーションのコラボレーションであったり、
シンプルにバンドスタイルでのシューティングだったり、
3Dで楽しめるように仕上がっていたり、
はたまた、人形をコマ送りで撮影したと思われるものだったり。。

様々なアイデア・試みが垣間見え、ボリューム満載です。

まるで、一曲一曲の持つパワーが大きすぎて宝箱の中に収まりきれず
弾けるように飛び出してきたかのよう。

“アートにエンターテイメント性は必要不可欠”
そんなことを感じさせてくれる。

特にアーティスト方は、大きな影響を受けるんじゃないかな?
是非ご覧いただきたい。