生き方

元おっさん Jリーガー あびこさんの著書を読んで感じたこと。

40歳にしてJリーガーになった安彦考真さんの著書
「おっさんJリーガーが年棒120円でも最高に幸福なわけ」を読んだ。

元々、若いころにプロのJリーガーを目指していたものの、
途中で挫折してしまった安彦さん。

また、収入面でも年収1,000万円という恵まれた生活を送っていたにも関わらず、
突如、再びJリーガーへの夢を追いかけ始めはじめた、というストーリー。


こう聞いて感じること。
世間的には
『40近くにもなってJリーガーを目指すなんて考えられない』

とか

『恵まれた収入があるのに、それらを投げ捨てるなんて』
だとか。
多くはそう言った声が聞こえてくると思う。

確かに、大人になるにつれ
自分の素直な気持ちに向かい合う事は難しくなってくる。


本書でも触れていたが
子供のころ、なりたいもの・挑戦してみたいものが沢山あったけど
人脈も経済力も無いがために、実現出来ないものばかりだった。

大人になってそういった力も備わり、
行動を起こせば想いを実現できるかもしれないのに、
自分にとって都合の良い言い訳をし、今の豊かな生活を崩したくないと保身に走ってしまったりと
なかなか、行動できないでいる人たちが多い。


そこから抜け出し、
思いっきり「自分の本当にやりたいことと」に向けて一直線に走っていった安彦さん。

その姿がとても清々しく思える。

その先には一体何が待ち構えているのだろうか…!!?

ビクラムヨガ


「挫折から自分に偽るように…」

子供のころから、元々プロサッカー選手を目指していた安彦さん。
プロになるため、高校時代にはブラジルへ留学するなどその想いは本物。

しかし、日本に帰国後に受けたプロテストで失敗してしまう。

自分の甘い考え方が災いし、結果全力を出し切れず終わってしまい
とてつもない後悔に苛まれる事となるのだ。

その結果を素直に受け入れられず、
ついには自身の気持ちを偽り、
いつしか周囲からの「見られ方」を優先させ
必死に自分自身を誤魔化す事に夢中になってしまった。

その後、ご縁あってJリーグに携わる仕事をするようになった安彦さん。
選手ではないけど、Jリーグ携われる事によって、
ある程度は自分自身に納得させられるようになったようだ。

お仕事も順調で収入も素晴らしく贅沢な生活を送っていた日々。
ただ、恵まれた生活を送っていながらも充実感は無かった。

気づけば、仕事はお金を稼ぐ為、贅沢な生活を維持する為のものになっていた。

TAKIBI

「正直な気持ちに向かい合う覚悟を決める」

恵まれた日々を送れてるハズなのに、なぜ虚しいのか。。
それは、自分の本当の想いを偽り続けているからだと気づく事になる。

本当はプロのサッカー選手、Jリーガーになりたかった。

自分の弱さを受け入れずに、
「良く頑張ったよ」と、
周囲の人々に納得してもらうため
本当の素直な気持ちを覆い隠し、
嘘や適当な言い訳をし続けてきた日々。

なぜ行動できないのか?
その問いをした時に一つの結論が出た。

『お金に縛られてるからやりたいことができない』

自分の素直な気持ちに向かい合った結果、
なんと、突然すべての仕事を辞め、
実質無職の状態で39歳にしてJリーガーへの夢実現に向けて走り出す。

自らの後悔を振り払うため人生を取り戻す行動に出たのだ。

TAKIBI

「40歳にしてJリーガーの夢を実現させる」

必死の努力・行動力の甲斐あって
40歳にして念願のJリーガーになる。

水戸ホーリーホックと契約時の年棒はなんと「10円」。
年収1,000円の時とはとんでもない差だ。

その後、YS横浜と移籍した時には「120円」契約となり
少し上がりはしたが、
実質「0円」であることは変わらない。

思うに、
お金に囚われ、抜け殻のように生きていた人生に対して、
自分の信条や信念に基づき、
自ら偽りなく得られる充実感が如何に価値があり、大切であるか。

という事を安彦さんは伝えたいのではないかな、と感じました。

「生きる上で得られる真の充実感は、お金では測れない」
という点もアピールされてるような気がします。


「自分らしく生きてこそ、真の充実感を得られる」

幸福の基準は、ひとそれぞれで
安彦さんのような挑戦も強制されるものでもないし、
悔いはあるが今の生活に幸福を感じてる、という人はそれで良いと思う。

ただ、自分を偽り続けてきた後ろめたさ、悔いがあるのなら、
安彦さんのように本気になって自分の想いに挑戦してみるのも素敵な人生かもしれませんね。


自分についてきた嘘。
都合の良い言い訳。
それらをそぎ落としていって
ありのままの裸の感覚が残る。

答えは出てる。
ならば、あとは行動を起こすだけ。